お久しぶりの話

2015年01月15日 21:50

こんばんは。長らくお留守にしてましたてへぺろ。

今、大学の課題で『ノートラダムの鐘』についての分析をやっておりまして、全編見直しているのですが、'Hellfire'という曲が頭から離れません。

『ノートラダムの鐘』というのは1990年代のディズニー映画で、その重々しい雰囲気がディズニーとして意外な作品です。挿入曲(というかむしろもはやミュージカル)が多いディズニーにおいて、これも例にもれず名曲がちりばめられているのですが、リプライズ(同じ曲を繰り返すこと)ではなく曲も歌う登場人物も異なるのに基本的に同じ音調を使っているという音楽的観点では布石・伏線ともいえる演出がなされています。硬い話すみません。

Hellfireも同じ音調のその数ある中のひとつなのですが…。これが…ヤバい…

まず何がヤバいのか。そのドロドロの欲まみれの歌詞内容である。これディズニーいいのか?青少年の教育的にどうなのか?と不安になるレベル。どうやらディズニー側でもひと悶着あったらしい(Wikipedia参照)。

そしてその負のオーラを余すことなく伝える声優さん。Tony Jayという方がFrolloの声優さんと歌をやっているのですが、いやーあなたは偉大なお方だ。この欲まみれの歌を情感こめて歌うとかマジで大好物ですごちそうさまです。datousugakuのドロドロ系に関する愛着(笑)は「天城越え/石川さゆり」「人形の家/弘田三枝子」その他多数の鬼束ちひろ楽曲が好きなことからもうかがえますがこれもう最高。海外アーティストはテクニックと表現力は抜群だから曲調もこんなドロドロしたのいっぱい出せばいっぱい聴くよ。主に私が。

こんな気分に毎回させられます。そして感情移入しちゃう(あれ、私ヤンデレの素質あるかも?)。というかFrolloはヤンデレではなく、ヤミヤミです。しかも自分を常に正しいと思っている。その清々しい偽善者ぶりから繰り出される初の欲との葛藤'Hellfire'。悪人が苦悩してるよーわー気持ち悪いとか、見ちゃダメ!とか思いつつついつい最後まで聴いてしまう。

あ、あとキリスト教色濃い歌詞も個人的にツボ。だってね、ドロドロしてんのに「神よお慈悲を」とか言っちゃうんだよ。マジうける。あ、うけるのは映画を批判しているんじゃなくて秀逸なキャラ描写を称賛してます。そこに使い古された恋愛を炎に例えるのを持ってくるとか神。「あーこいつ信心深い(と自分で思っている)くせにいっちょ前に恋しちゃってる」「しかもその欲望をその気にさせた女性が悪いと責任をなすり付けてる」ふおーレポート4000字このことについて書き続けたい。シェイクスピア関連だからだめか…

まとめようとするとだらだら続いてしまうようです。強制的にぶった切りますが嫌いにならないでね。興味ある人というかむしろみんな聞いてほしいけどそうなると映画全編見てほしくなっちゃうからどうしようでも聴いてみてください。日本語版も劇団四季さんの俳優が多いらしくて評価もいいみたいです。できれば英語で聴いてほしす。

2015/01/15 datousugaku